寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
「あぁ、当たり前だろ?」
「ふふっ、ありがとう。」
やったぁ。
凄く嬉しい。
滅多にない、暁とのお出掛けに胸が踊る。
顔がにやけそうになる。
「これなら、パーティーも頑張れそう。」
あまり人の多い場所は嫌だけど、暁との一緒のお出掛けは嬉しいもの。
そうそう、防犯の事情で外には出掛けられないし。
何よりの、ご褒美かも知れない。
「暁とデートだね?」
「………やっぱり、莉茉を誰にも見せたくねぇ。」
頬を染めた私は、むっつりとした暁に、そのまま抱き締められた。