寵愛の姫 Ⅳ  【完結】



「あぁ、当たり前だろ?」

「ふふっ、ありがとう。」



やったぁ。






凄く嬉しい。









滅多にない、暁とのお出掛けに胸が踊る。








顔がにやけそうになる。



「これなら、パーティーも頑張れそう。」



あまり人の多い場所は嫌だけど、暁との一緒のお出掛けは嬉しいもの。








そうそう、防犯の事情で外には出掛けられないし。









何よりの、ご褒美かも知れない。



「暁とデートだね?」

「………やっぱり、莉茉を誰にも見せたくねぇ。」



頬を染めた私は、むっつりとした暁に、そのまま抱き締められた。
< 259 / 422 >

この作品をシェア

pagetop