寵愛の姫 Ⅳ
「………ん、………あっ。」
甘い、お前の肌も。
「っ、暁っ…。」
俺を呼ぶ声に混じる、嬌声だって。
「………、ゃあっ…。」
ほんのりと、快楽に染まる顔さえ。
そう、莉茉の髪の一筋までだって、俺は誰にも見せたくねぇと思う。
………分かってる。
それは、ただの俺のエゴだって事は。
自慢したいのに、見せたくねぇ。
相反する、この気持ち。
「っっ、莉茉っ。」
「………、んんっ。」
莉茉の弱い部分を、俺は責め立てる。
上がる嬌声。
莉茉の甘い声に、俺の中の欲情は、ますます高まり、煽られていった。