寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

でも、そうしないのは。



「今日、お母さんに煮付けの作り方を教わったの。」



とても嬉しそうに。



「お父さんから、メールを貰っちゃった。」



瞳を輝かせて。



「今日、神無と朔がね?」



お前が、俺に微笑むから。










その笑顔を、自分のせいで曇らせたくなくて、必死に歯止めを掛ける。










俺は怖くて仕方がない。







いつか、莉茉を無茶苦茶にして、壊してしまんではないかと。
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