寵愛の姫 Ⅳ


「あぁ、今日のパーティーを頑張る俺に、莉茉から褒美をくれ。」



それぐらいあっても、良いだろ?



「良いけど、何が欲しいの?」

「今日も、お前を抱かせろ。」



1日、我慢するんだ。







多少の楽しみがないと、な?



「っっ、」


見開かれる、莉茉の瞳。







次の瞬間、みるみる朱に染まる顔。



「莉茉、良いだろ?」

「っっ、変態!」

「くくっ」



溜まらねぇなぁ。







今夜が楽しみだ。







羞恥に顔を染めた莉茉が、俺を睨み付けるのを喉の奥で笑いながら、歩みを進めた。
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