寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
「それなら、邪魔されないように、当日は暁の仕事の量を増やすか。」
輝かしい笑みを、お父さんは浮かべられる。
「んだと!?」
そんなお父さんに、暁は鋭い視線を向けた。
「親父、ふざけんなよ?」
お父さんの呟きに、ぶちギレる暁。
修羅場とかす、室内。
それを鎮めたのは、ずっと沈黙して控えていた大雅さんだった。
「………組長、姐さん、若、それ以上は莉茉様が怖がりますよ?」
「「「………。」」」
大雅さんの一言で、ぴったりと静まり返った3人の視線かいきなり私へと向けられる。
「えっ、と、」
………ねぇ、私に何と言えと?