寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
「なっ!?」
私の反論に、容子と呼ばれた女性は、顔を真っ赤に染めて歪める。
屈辱からか、
ますますキツくなる、向けられる眼差し。
正確には、睨まれている?
彼女にとって、暁の隣にいる私は、忌々しい存在なんだろうな。
でもね?
「誰を隣に置くかは、貴方ではなく、暁自身が決める事ですよね?」
私から暁を奪う存在の貴方は、
とてつもなく脅威で、
ーーーーー敵なんだ。
ねぇ、そうでしょう?