寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「っっ、」


目の前には、真っ青な顔をした彼女の姿。







他の2人も、同じような表情で固まっている。



「あの…?」

「「「っ、」」」



おそるおそる声を掛けても、固まったように私の後ろを凝視しているだけ。







全く反応がない。








気が付けば、掴まれて私の腕は自由になっていて。








相手の手は、宙に浮いたまま。








何がなんだか分からない。
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