寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「なぁ、」


ーーーーなのに。



「莉茉が誰だか知っての、暴挙か?」



どうやら、馬鹿はいるらしい。







今日、この場所にいて、莉茉の存在を知らないはずがない。



「正式に、莉茉は発表されただろ?」



お披露目の”意味“を理解していない、女達の、この低脳さ。







………いや、知っていての、暴挙か?






なら、ますます女達の低脳さが際立つな。





呆れるしかない。
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