寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
そんな女達を、冷めた目で見下ろす。
今さらながら、自分が仕出かした事の重大さが分かったのか?
無知すぎだろ。
「何だ、莉茉に何かしたら、報復があるかも知れないと、理解していなかったのか?」
だからの、この惨状か。
莉茉に付けていた護衛の組員達に呼ばれて、この場に駆け付けてみれば、
殴られそうになる、直前で。
その光景に、俺の中の増悪が溢れ出す。
「莉茉の”寵愛の姫“の所以を、知らないとは言わせないぞ?」
もっと、怯え。
自分達の仕出かした事を、後悔し、苦しめばいい。