寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

欲してくれている。






ーーーーそう、私だけを。



「なら、暁?」



満たされていく、私の渇いていた心。






歓喜に、うち震えた。



「私に誓って?」

「何を?」



訝しげな暁に、私は笑みを深める。



「私とお母さん以外の女性には、自分から指一本も触れないって。」




私が欲しいなら、誓って?








少しの愛情だけじゃあ、もう、満足が出来ないの。







だから、安心させて?
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