寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
堪能ー暁sideー
「………んっ、」
莉茉の口から零れ落ちる、嬌声。
艶かしい声が、寝室の中に何度も響き渡る。
「っっ、あっ、」
華奢な身体が、シーツの上で波打った。
それは、どこまでも妖艶で。
俺は、その艶やかな姿に見惚れる。
まさしく、美の女神。
ーーーー俺だけの、女。
「はっ、莉茉っ、」
優越感に、脳が痺れ、胸が高鳴る。
この身体も。
快楽に染まる、その表情さえ。
莉茉の心も、全ては俺だけのもの。