寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「無理?」

「………んっ、」

「くくっ、莉茉、まだだ。」



莉茉が、目を見開く。



「え?」

「俺がこれだけで、満足が出来る訳がないだろ?」

「っっ、」



笑みを浮かべた俺に、莉茉が身を震わせる。








全く、何を言ってるのか。







まだ味わい足りない。






この渇きを、癒してくれ。



「っっ、やっ、」

「莉茉?」



逃げ出す莉茉の身体を引き寄せ、組敷く。







逃がさない。






夜明けは、まだ遠いのだから。
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