寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「手加減、してるだろ?」

「っっ、してなーーー」



抗議の声を、また口付ける事で遮って。







莉茉の身体から、シーツを剥ぎ取った。







その首筋に、赤い華が散っている。







俺が、莉茉を愛した証。






独占欲の、所有印。









沸き上がるのは、優越感の、何物でもない。




「っっ、」



ゆっくりと、莉茉の首筋に散る愛した証に指を這わせれば、ぴくりと身体を震わせた。
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