寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

「「え~」」



不満そうに唇を同じように尖らせる2人に、私は苦笑いを浮かべる。



(つばさ)(らん)、そんなに茉莉とお話がしたいの?」

「うん、早くお話がしたい!」

「僕も~」



きらきらと、瞳を輝かせる二卵性の双子。








ーーーーー私と暁の、大切な宝物。








きっぱりと、翼が言えば、籃も同感とばかりに笑顔で大きく頷く。



「なら、きっと茉莉は、起きてくれるわ。」



物語の中の眠り姫は、いつか必ず、最後には目を覚ますものだもの。
< 416 / 422 >

この作品をシェア

pagetop