寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

激震ー叶sideー





「………っ、ぐっ…。」

「………………げほっ、もう、勘弁してくれ…。」



鈍い打撃音。






そして、香る血の匂い。






龍神の倉庫内は、メンバーの殺気に満ちていた。


「………。」



床に這いつくばる男達を、俺は離れた場所から、壁に寄りかかり、冷ややかに見つめる。









その顔は腫れ。




先程までの、チャラい男達の見る影もない。
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