寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
「ぎゃぁぁ。」
上がる絶叫。
痛みにか、男がその場にのたうち回る。
「「………。」」
それを見た、残る男達が息を飲む。
その顔には、恐怖心がありありと表れ、俺から離れようと後ずさろうとする始末。
「ーーーーーおい。」
「「っっ、」」
俺の声に、びくりと、男達の片が跳ねた。
「逃げられると思うなよ?」
ニヒルに笑った俺は、痛みにのたうち回る男の頭を躊躇なく踏みつける。
「………っ、うっ……。」
呻く男を冷ややかに見下ろした俺は、ゆっくりと踏みつけていた足を退けて背を向けた。