寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


そして。



「ーーーー莉茉に触れようとしたこいつらの指を、全て折れ。」



冷徹に、俺は仲間に告げた。






そこに、一切の躊躇もなく。







慈悲もない。









俺の指示に、頷く数名。




素早く動き出す。



「ふっ、全く、有能な奴等だ。」



一切、嫌な顔をしないのだから。







ゆるりと口角を上げた俺は、自分のポケットから煙草を取り出した。
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