寵愛の姫 Ⅳ


「後は任せた。」



一言、幹部に告げる。



「あぁ、任せとけ。」

「ふっ、頼んだぞ。」



頼もしいメンバー達に笑みを落とし、その場を幹部に任せた俺は、大輔と上の部屋へと向かった。












頭に過るのは、莉茉の笑顔。







………それなのに。









(この胸騒ぎはなんだ?)





この、言い様のない不安感。











なぁ、莉茉。




お前は、笑っているか?
< 65 / 377 >

この作品をシェア

pagetop