寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

「あ、きら…。」



視線を向ける先は、俺が仕える主であり。







大切な、親友。









莉茉ちゃんを失った時、暁は一体、どうなる?



「ーーーーー大丈夫だ。」



手術室の中から出て来た莉茉ちゃんに駆け寄り、一心に見つめる暁が呟く。



「莉茉が俺を一人にする訳がねぇ。」



慟哭のように聞こえる暁の声に、俺の胸が締め付けられるようだった。
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