寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

「………、強い、な。」



自分が持ち得なかった、信じる強さを見せた2人が、眩しく映る。






………俺は、莉茉ちゃんが目覚めると、そう思う事が出来なかったのに。







そう、だよ。






俺達が信じなくて、どうするんだ。



「なら、私は莉茉ちゃんの為に、食べやすいお弁当でも作るわ。」



姐さんだって。






皆が不安に思いながら、信じてる。
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