お調子令嬢は王子様の視線を奪う
第1話
「ええ皆々様。紳士淑女の学友方。今宵は我が学園の伝統ある舞踏会に参加いただきありがとうございます。僭越ながらわたくし、ロモラッドが代表して音頭を取らせて頂きます。……今日はオールナイトだ! 朝までエンジョイしようぜ!!」
「「「イエーイ!!!」」」
「ヘイ、ノって行こうぜ!! 吹奏楽部、ミュージックスタート!!」
「「「「イェーーイ!!!!」」」」
今日は年に数回の我が学園の舞踏会。教師連中の支配が及ばない学生の独壇場だ。
飲めや騒げやのどんちゃん騒ぎ。まあ未成年だから全員アルコールは飲めないんだけどね。
それはおいといて、今日の為に密かに練習していたマンドリンの腕を披露する絶好のチャンスだ。
見よ、私のこの華麗なマンドリングテクニック!! 吹奏楽部と奏でるハーモニーを!!
「イエェェイ!! 私の演奏に一晩中酔わせてやるぜぇ!!」
「お待ちなさい!!」
なぜかこの騒がしい会場に透き通るように響いた女の声。
全員でそちらを見ると高そうなドレスをお嬢様が一人。と、後ろに従者。
はてて? あれは誰だ?
「「「イエーイ!!!」」」
「ヘイ、ノって行こうぜ!! 吹奏楽部、ミュージックスタート!!」
「「「「イェーーイ!!!!」」」」
今日は年に数回の我が学園の舞踏会。教師連中の支配が及ばない学生の独壇場だ。
飲めや騒げやのどんちゃん騒ぎ。まあ未成年だから全員アルコールは飲めないんだけどね。
それはおいといて、今日の為に密かに練習していたマンドリンの腕を披露する絶好のチャンスだ。
見よ、私のこの華麗なマンドリングテクニック!! 吹奏楽部と奏でるハーモニーを!!
「イエェェイ!! 私の演奏に一晩中酔わせてやるぜぇ!!」
「お待ちなさい!!」
なぜかこの騒がしい会場に透き通るように響いた女の声。
全員でそちらを見ると高そうなドレスをお嬢様が一人。と、後ろに従者。
はてて? あれは誰だ?
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