お調子令嬢は王子様の視線を奪う
第7話
それからもしばらく怒り続けたお嬢様。落ち着かせようと、どうどうとジェスチャーしたらまた怒るんだもんな。血圧上がっちゃうよ? 若さに身を任せるのも程々にしないと。
やっと解放されたのは開始から二十分後、それでもプリプリしながら離れていった。あそこまで怒り続けられるんだからホントにアグレッシブだなぁ。
ま、いいや。だったら壁の花にでも徹しようじゃないか。そう思って、壁に背を預けながら会場内を見渡していると、傍のテーブルには美味しそうな食べ物がたっくさんあるじゃないか!
これ食べていいの? いやいいよね、私一応ゲストだしぃ。という訳でいっただきまーす! あ、これ美味い! あ、これも美味い! このビスケットの上に載ってるクリームはクルミかな? はっはぁ、美味すぎて止まらないぜぇ! このラスクも爽やかな甘味が堪らんサクサク。おっ、こっちのタルトも涎もの。どれ一口……。
「やあ、お嬢さん」
「ふぉお? おふぉうふぁんふぇわふぁひふぇふふぁ?」
「フフ、食べてからで構わないよ。むしろ、お食事を邪魔したこちらが悪い。済まなかったね」
そういういう事なら遠慮無く。咥えていたタルトを、多少名残惜しいがごっくんとすると、マスカットのジュースでリフレッシュ。……これ美味しい! もう一杯飲んじゃおっと。
やっと解放されたのは開始から二十分後、それでもプリプリしながら離れていった。あそこまで怒り続けられるんだからホントにアグレッシブだなぁ。
ま、いいや。だったら壁の花にでも徹しようじゃないか。そう思って、壁に背を預けながら会場内を見渡していると、傍のテーブルには美味しそうな食べ物がたっくさんあるじゃないか!
これ食べていいの? いやいいよね、私一応ゲストだしぃ。という訳でいっただきまーす! あ、これ美味い! あ、これも美味い! このビスケットの上に載ってるクリームはクルミかな? はっはぁ、美味すぎて止まらないぜぇ! このラスクも爽やかな甘味が堪らんサクサク。おっ、こっちのタルトも涎もの。どれ一口……。
「やあ、お嬢さん」
「ふぉお? おふぉうふぁんふぇわふぁひふぇふふぁ?」
「フフ、食べてからで構わないよ。むしろ、お食事を邪魔したこちらが悪い。済まなかったね」
そういういう事なら遠慮無く。咥えていたタルトを、多少名残惜しいがごっくんとすると、マスカットのジュースでリフレッシュ。……これ美味しい! もう一杯飲んじゃおっと。