お調子令嬢は王子様の視線を奪う
「ぐびっ……と。う~ん! あ、はしたないとこ見せちゃって。まっことすまない話ですわ」
「さっきも言った通り、食事中に話しかけたこちらが悪い。マナー違反をお詫びしたい」
「いえいえ~。ま、そこら辺はお相子って事で……はい、終わり! ってね」
その人物は口元に手をやるとお上品に笑みを浮かべた。
あらま! 良く見てみるととんでもないイケメンさんだ。年は私と変わらない位だろうけど、物腰が紳士だぜ。ウチの学園の男子共には欠片も無い要素だな。
海色の青い髪に、深海のような深い青の瞳。まるで王子様みたいにキラキラ輝いているぞ。上流階級特有のキラキラだろうか?
「それで、私に何か用事でも? しかしこんな深窓の壁の花に声を掛けるとは、お兄さん目の付け所が違いますなぁ。はっはっは!」
「君は本当に面白いね。だけど用事という程のもので話しかけた訳では無いんだ。ただ、君と話をしてみたくて、ね?」
「ナンパですかい? いやん照れちゃう! ……といってもこんな所で殿方とのロマンスにふけってるとお嬢様に叱られそうなので。また何処かでお会いしたら、その時こそお茶でもしばきましょう! へへへへ、奢ってくれるなら尚の事嬉しいんですがね」
「これは袖にされてしまったかな? 残念だ。ならばせめて、この哀れな男に貴女と会話をする権利を下さりはしないだろうか?」
「さっきも言った通り、食事中に話しかけたこちらが悪い。マナー違反をお詫びしたい」
「いえいえ~。ま、そこら辺はお相子って事で……はい、終わり! ってね」
その人物は口元に手をやるとお上品に笑みを浮かべた。
あらま! 良く見てみるととんでもないイケメンさんだ。年は私と変わらない位だろうけど、物腰が紳士だぜ。ウチの学園の男子共には欠片も無い要素だな。
海色の青い髪に、深海のような深い青の瞳。まるで王子様みたいにキラキラ輝いているぞ。上流階級特有のキラキラだろうか?
「それで、私に何か用事でも? しかしこんな深窓の壁の花に声を掛けるとは、お兄さん目の付け所が違いますなぁ。はっはっは!」
「君は本当に面白いね。だけど用事という程のもので話しかけた訳では無いんだ。ただ、君と話をしてみたくて、ね?」
「ナンパですかい? いやん照れちゃう! ……といってもこんな所で殿方とのロマンスにふけってるとお嬢様に叱られそうなので。また何処かでお会いしたら、その時こそお茶でもしばきましょう! へへへへ、奢ってくれるなら尚の事嬉しいんですがね」
「これは袖にされてしまったかな? 残念だ。ならばせめて、この哀れな男に貴女と会話をする権利を下さりはしないだろうか?」