お調子令嬢は王子様の視線を奪う
「ええっと、それで一体何の用件でございましょうかお嬢様? 見ての通り今夜はささやかながら舞踏会などをしておりまして」
「この騒ぎの何処が舞踏会ですか! 精錬された品性などまるで見当たりませんわ!! それに何ですのさっきまでの演奏は?! やたらと耳に刺さって、貴族の好む優雅さとは無縁極まりませんわ!!」
と言われても、実質若者のダンスパーティーにクラシックなんか流せるわけないじゃん。
「そう……ですか。そこまで貴族的にまずいもんですかね?」
「当たり前ですわ。このような品性の無い催しなど、到底舞踏会などとは呼べません。祖先よりの貴き一族たる我々はこのようなものなど受け入れてなりませんの。お分かり?」
「ええ、はあ、うん……そうですね。お分かりですお分かり、あ~お分かりですのん」
「ふざけていらっしゃいますの? 思うところがあるのならハッキリと言いなさい!」
「いえ別に……伝統を重んじると言えば聞こえはいいけど、結局のところ新しいものを受け入れられない生きた化石みたいな価値観だなんてそんな……」
「なんですって!!?」
あら? どうやら怒らせてしまったみたいだ。
そんなつもり無かったんだけどなぁ。
「この騒ぎの何処が舞踏会ですか! 精錬された品性などまるで見当たりませんわ!! それに何ですのさっきまでの演奏は?! やたらと耳に刺さって、貴族の好む優雅さとは無縁極まりませんわ!!」
と言われても、実質若者のダンスパーティーにクラシックなんか流せるわけないじゃん。
「そう……ですか。そこまで貴族的にまずいもんですかね?」
「当たり前ですわ。このような品性の無い催しなど、到底舞踏会などとは呼べません。祖先よりの貴き一族たる我々はこのようなものなど受け入れてなりませんの。お分かり?」
「ええ、はあ、うん……そうですね。お分かりですお分かり、あ~お分かりですのん」
「ふざけていらっしゃいますの? 思うところがあるのならハッキリと言いなさい!」
「いえ別に……伝統を重んじると言えば聞こえはいいけど、結局のところ新しいものを受け入れられない生きた化石みたいな価値観だなんてそんな……」
「なんですって!!?」
あら? どうやら怒らせてしまったみたいだ。
そんなつもり無かったんだけどなぁ。