オシャレ×ブス
ミスった。入学式寝てた。
入ったとこまでは覚えてるんだけどそっからが分かんないや。
つかどこ?
「早乙女さんやっと起きたのね」
「誰!? あっ保健の先生か」
「保健の先生みっちゃん先生でーす!よろしくねー!亜依ちゃん。」
「亜依って知ってるんですか!?」
「あたりまえじゃない!!超人気モデルの亜依でしょ!?入学してくる前から有名だったわよ」
そんな…黒寺なら大丈夫だと思ったのに…
ガラガラガラ
「人気モデルの亜依ちゃんはー!?」
ファン?や。カッコいいかも。
「亜依ちゃん発見ー!!」
「誰!?」
「俺知らないのー?俳優ね李紅だよー」
「李紅?知らない。」
「なんで!!」
「私はあんたなんか知らないの!!…ちょっと顔洗ってくる。」
「俺も行くー」
パシャバシャ
あ。ミスった。タオル忘れた。最悪。
「はい。タオル。」
「ありがとう。」
「ねぇ。俺と付き合わない?」
「拒否!!」
「なんで!!」
「私ブスだもん。」
「超可愛いじゃん。」
「性格ブスだし、メイクとったらブスだし、だから中学のときはダチ居なかったし、私服はTシャツにジーパンだし。ほら。」
「……。」
「ほら。何も言えないじゃん。」
「違う。可愛いなと思ったから。」
「お世辞はいらない!!」
「お世辞じゃない!!よし。俺がお前を可愛くしてやる!」
「そんなことしなくていい。」
これが私と李紅の出会いだった。