娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
相手が魔法を上手く組み合わせ鎧を無効化したり、俺の魔力を上回る攻撃をすればもちろん俺も死ぬ。

だが、団長は俺を使うのが上手かった。


そしてその結果、劣勢を覆す事に成功したのだが。


「凱旋パレードとかバカなんじゃないですかね、戦争に勝った訳でもないんですよ?」
「アピールも大事って事だよな~」

なんて言われて唖然とした。
いやいやいや!凱旋パレードして王城でパーティーやって?
バカなの?
せめて勝ってからやれよ、俺はまだヤれてないんだよ!!!


内心明け透けな本音が漏れるが誰に聞かれる訳でもないので良しとした。


「とにかく、俺は絶対参加しませんから」

こっちはもうリリス不足と寝不足のピークなんだよ!と苛立ち思わず頭をガリガリと掻く。
そんな様子を見ていた団長はスッと右手を高くあげた。


「凱旋パレードでシャスティールになりたい人~!」
「!?」
「あ、俺ちょっと興味あります!」
「俺も!」
「!?!?」
「希望者でじゃんけんな!勝ったら見た目をシャスティールに近付けて英雄として参加!ほらじゃんけんいくぞー」
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