娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
「次に会えたら、もっと完璧に骨抜きにしてやるんだから···!」

メイに鎖で調教する方法だって聞いて、それに私はまだ娼婦としての技術とかない···から、女将著の娼婦のススメももっと読み込んで。

「実践で技術だって····磨いてやるんだから····ばか····」
だって私はこれからまた娼婦になるんだから。
それがもう、大好きな貴方専属じゃなかったとしても。



ーーやることはまだ沢山ある、やれることもまだ沢山ある。


「絶対に後悔させてやるから、とにかく無事で帰ってきなさいよね···!」

目指すは再びNo.1。
シャルが戻ってくるまでに顔も名前ももっと売って、会いに来させてやるんだから···!


シャルのいる未来を探すと決めた私は、またこのライッツでNo.1を目指す。
そう決意を新たに交渉へ向かったのだった。





そもそもこの国の娼婦は人気が高い職業で、玉の輿狙いや縁繋ぎ狙いであえて娼婦になる貴族の令嬢もいるくらいだった。
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