娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
20.欲しいものは1つです、情報!
「!」
意外にもお互いの声が被り、そして言われた言葉にお互いが目を丸くする。
「え、俺がお金貰う方なの?」
「え、買ってくださるんですか?」
「え、え、娼館って客がお金払うよね?」
なんて間の抜けた会話をしてしまう。
しかし想定外の展開だが願ったり叶ったりでもある訳で。
「実は私、某英雄様に買い上げられたせいで娼婦をクビになりまして、今再就職すべく下積み中なんですが」
「うはっ、何それほんと!?」
「でも、どうしても私がいい···と言って貰えればワンチャン····!」
「おっけおっけ、俺何気にここの常連だから任せて!」
「えっ、そうなんですか!?」
シャルと出会う前の私は人気すぎて酒屋にはほぼ降りず部屋と部屋を行き来する日々だった。
なので団長様が“他の娼婦”を常に指名していたのならば、お互い顔を合わせる事はなく通っていたことを知らないという事もあり得るだろう。
そして彼が本当に常連だったというならば。
“だからシャルはライッツに来てくれたのね····”
数ある娼館からここを選んでくれた理由を知り、その巡り合わせに感謝した。
意外にもお互いの声が被り、そして言われた言葉にお互いが目を丸くする。
「え、俺がお金貰う方なの?」
「え、買ってくださるんですか?」
「え、え、娼館って客がお金払うよね?」
なんて間の抜けた会話をしてしまう。
しかし想定外の展開だが願ったり叶ったりでもある訳で。
「実は私、某英雄様に買い上げられたせいで娼婦をクビになりまして、今再就職すべく下積み中なんですが」
「うはっ、何それほんと!?」
「でも、どうしても私がいい···と言って貰えればワンチャン····!」
「おっけおっけ、俺何気にここの常連だから任せて!」
「えっ、そうなんですか!?」
シャルと出会う前の私は人気すぎて酒屋にはほぼ降りず部屋と部屋を行き来する日々だった。
なので団長様が“他の娼婦”を常に指名していたのならば、お互い顔を合わせる事はなく通っていたことを知らないという事もあり得るだろう。
そして彼が本当に常連だったというならば。
“だからシャルはライッツに来てくれたのね····”
数ある娼館からここを選んでくれた理由を知り、その巡り合わせに感謝した。