娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
椅子とベッドで向かい合う。
これは私から口を開くべきなのかしら、と考えつつ何から聞けばいいかわからなくて部屋には沈黙が流れていた。
“情報が欲しい、でもどの情報かと聞かれたら···ぶっちゃけ全部欲しいとか言ってもいいのかしら”
どうしよう、と困っていた時先に口を開いたのは団長様で。
「····まず、君が持ってる情報を聞いていいかな?」
“私が持ってる情報···”
そう聞かれ、反射的に出たのはやはりあの晩に聞いた話だった。
「対魔獣にシャルが行かなきゃいけなくて、命をかけても勝てるかわからないくらいで、なのに···あ、暗殺、の、可能性まである····って····」
考えが纏まらず、知ってる情報を溢すようにそのまま伝える。
そんな私の話を団長様はただ静かに聞いてくれた。
「過去の魔獣との戦いは甚大な被害を出したんだ、そして今回出現した魔獣は当時のその魔獣だと判明した」
「甚大な被害を出した、当時の魔獣····」
「だからと言って勝算がない訳じゃない、一度我々は封印に成功してるんだ」
「でも、勝った訳じゃないですよね?」
思わずそう食い下がる。
これは私から口を開くべきなのかしら、と考えつつ何から聞けばいいかわからなくて部屋には沈黙が流れていた。
“情報が欲しい、でもどの情報かと聞かれたら···ぶっちゃけ全部欲しいとか言ってもいいのかしら”
どうしよう、と困っていた時先に口を開いたのは団長様で。
「····まず、君が持ってる情報を聞いていいかな?」
“私が持ってる情報···”
そう聞かれ、反射的に出たのはやはりあの晩に聞いた話だった。
「対魔獣にシャルが行かなきゃいけなくて、命をかけても勝てるかわからないくらいで、なのに···あ、暗殺、の、可能性まである····って····」
考えが纏まらず、知ってる情報を溢すようにそのまま伝える。
そんな私の話を団長様はただ静かに聞いてくれた。
「過去の魔獣との戦いは甚大な被害を出したんだ、そして今回出現した魔獣は当時のその魔獣だと判明した」
「甚大な被害を出した、当時の魔獣····」
「だからと言って勝算がない訳じゃない、一度我々は封印に成功してるんだ」
「でも、勝った訳じゃないですよね?」
思わずそう食い下がる。