娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
幕間:こっそり払った総額を計算したのは内緒である(シャル目線)
「シャスティール」
休暇中に呼ばれ、またこのパターンか、とため息を吐く。
向かう戦地が決まったら同僚の誰かが呼びに来る、それがいつもの流れだった。
いつものように渋々振り向き、声をかけてきた相手に驚いた。
「······団長?」
そこにはいつもとは全然違う厳しい表情をした団長が立っていて。
「戦争が終わった」
「は?」
なんて驚きの発言をしてきた。
王都にある騎士団駐屯地に行き、団長室に案内される。
「さっきも言ったが、戦争は終了だ」
「さっきも聞きましたが、どういう事ですか?」
思わずそう聞くと、ため息を吐いた団長は。
「先方から停戦の申し込みがあった」
「という事は、こちらの勝利という····」
「いや、そうじゃない」
確認すべく発した言葉に、重ねるように言われそのまま黙る。
いつになく真剣なその声色に思わず息を飲んだ。
「お前、魔獣って知ってるか」
真剣な団長の次の一言を待ち構えていたところに突然出てきた『魔獣』。
そのファンタジーな単語に思わず気が抜ける。
「はぁ、まぁ····何十年も前に実在した、なんて歴史は聞いたことありますが···」
休暇中に呼ばれ、またこのパターンか、とため息を吐く。
向かう戦地が決まったら同僚の誰かが呼びに来る、それがいつもの流れだった。
いつものように渋々振り向き、声をかけてきた相手に驚いた。
「······団長?」
そこにはいつもとは全然違う厳しい表情をした団長が立っていて。
「戦争が終わった」
「は?」
なんて驚きの発言をしてきた。
王都にある騎士団駐屯地に行き、団長室に案内される。
「さっきも言ったが、戦争は終了だ」
「さっきも聞きましたが、どういう事ですか?」
思わずそう聞くと、ため息を吐いた団長は。
「先方から停戦の申し込みがあった」
「という事は、こちらの勝利という····」
「いや、そうじゃない」
確認すべく発した言葉に、重ねるように言われそのまま黙る。
いつになく真剣なその声色に思わず息を飲んだ。
「お前、魔獣って知ってるか」
真剣な団長の次の一言を待ち構えていたところに突然出てきた『魔獣』。
そのファンタジーな単語に思わず気が抜ける。
「はぁ、まぁ····何十年も前に実在した、なんて歴史は聞いたことありますが···」