娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
普段は飄々としているが、それでもいざというとき頼りになるのは団長で。
すぐ調子に乗るし悪ノリだって多いけれど、それだって俺を気遣ってくれているからだ。
だからもしもの時は団長にリリスを頼みたいとお願いしたのだが、好みじゃないとあっさり断られた。
“俺の好みの話しただろ~!?”
なんて笑いながら言われ、本気でいつの話かと考え····そういえば寝れない事がバレた時にされたか?と思い至る。
いや、上司の恋愛トークとか興味無さすぎて流してたわ。
“とにかく俺は好みじゃない。無理!絶対無理、本当に嫌!”
と、駄々っ子のように拒否され思わずムッとしてしまうが、
“あの子も嫌だと思うぞ、お前以外。だから、お前が迎えに行け、それまで手助けくらいはしててやるからさ”
なんて言われて思わず目頭が熱くなった。
「リリスが諦めないでいてくれてるのに、本人の俺が諦めてちゃダメだよな」
そう呟いて、手紙をそっと仕舞った。
障壁組が頑張っている間、ぶっちゃけ討伐組にはする事がなくて。
“待ち”の時間が余りにも平和だったからか俺は気を抜き、一人で下見がてら決戦の地を歩いていた時だった。
すぐ調子に乗るし悪ノリだって多いけれど、それだって俺を気遣ってくれているからだ。
だからもしもの時は団長にリリスを頼みたいとお願いしたのだが、好みじゃないとあっさり断られた。
“俺の好みの話しただろ~!?”
なんて笑いながら言われ、本気でいつの話かと考え····そういえば寝れない事がバレた時にされたか?と思い至る。
いや、上司の恋愛トークとか興味無さすぎて流してたわ。
“とにかく俺は好みじゃない。無理!絶対無理、本当に嫌!”
と、駄々っ子のように拒否され思わずムッとしてしまうが、
“あの子も嫌だと思うぞ、お前以外。だから、お前が迎えに行け、それまで手助けくらいはしててやるからさ”
なんて言われて思わず目頭が熱くなった。
「リリスが諦めないでいてくれてるのに、本人の俺が諦めてちゃダメだよな」
そう呟いて、手紙をそっと仕舞った。
障壁組が頑張っている間、ぶっちゃけ討伐組にはする事がなくて。
“待ち”の時間が余りにも平和だったからか俺は気を抜き、一人で下見がてら決戦の地を歩いていた時だった。