娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
自分で彼の服を脱がせているという現状も、そのはだけた上着から覗く彼の引き締まった体も艶かしく見えて、緊張からかだんだんボタンが上手く外せなくなってきて······



「うっ」

ドサリ、と私にそのままシャルの体重がのしかかり思わず呻いた。

「········え、まさか」

私に乗っている彼の体を精一杯押し、横に転がして顔を覗く。

「このタイミングで····寝た······」

自分で勝手に“先”を想像しドキドキした結果、しっかり魔法が発動したらしく横ですやすやシャルが寝息をたてる。
その様子が嬉しいような、悔しいような複雑な感情が芽生え、私は軽く彼の頬をつねった。


「···せめていい夢見なさいよね····」

そのままため息を一つ吐き、眠る彼の横で私もゆっくり目を閉じるのだった。
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