娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
“私が知っているのは、名前がエリザ・ターツライ第二王女殿下であるという事と、巻かれた金髪が美しく真っ青な瞳である事。昨年成人された19歳である事と、それから···”
「確か、上に王子殿下二人と王女殿下一人いらっしゃいますよね」
「あぁ、べったべたのでっろでろに甘やかされた末っ子だ····」
「あぁ······」
遠い目をした団長様の一言に色々察した気がした。
「今回の降嫁も、おそらく王女殿下の希望だろう、ごり押して来るぞ~」
なんて脅すように言いつつ、いつもより引きつった表情の団長様に私は思わず声を詰まらす。
しかし、暫く考え込んだシャルは隣に座る私の手をしっかりと握って。
「それでも。俺にはリリス以外必要ありません。強い意思で断ります、何度でも···!!」
「まぁ確かに辞退する権利はあるもんな、辞退出来るかは別として···」
ふむ、と考え込んだ団長様だったが、断れる理由がないならそれしかないだろうと判断したようで。
「ま、頑張れよ」
なんて、最後は軽く笑っていた。
最速で帰れ、との王命の為他の騎士様達より先に急遽帰ることになったシャル。
「確か、上に王子殿下二人と王女殿下一人いらっしゃいますよね」
「あぁ、べったべたのでっろでろに甘やかされた末っ子だ····」
「あぁ······」
遠い目をした団長様の一言に色々察した気がした。
「今回の降嫁も、おそらく王女殿下の希望だろう、ごり押して来るぞ~」
なんて脅すように言いつつ、いつもより引きつった表情の団長様に私は思わず声を詰まらす。
しかし、暫く考え込んだシャルは隣に座る私の手をしっかりと握って。
「それでも。俺にはリリス以外必要ありません。強い意思で断ります、何度でも···!!」
「まぁ確かに辞退する権利はあるもんな、辞退出来るかは別として···」
ふむ、と考え込んだ団長様だったが、断れる理由がないならそれしかないだろうと判断したようで。
「ま、頑張れよ」
なんて、最後は軽く笑っていた。
最速で帰れ、との王命の為他の騎士様達より先に急遽帰ることになったシャル。