娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
「近付く気配は俺がわかるし、服も脱がさないし····ホントにダメ?」
「うぅ~~~」

流されてはいけないとわかっていながら、そっと上目遣いで見られるとどうしても弱い。
これが惚れた弱味というやつなのか。


「······少し、だけ。本当に少しだけだから···」

ポツリと呟くようにそう答えると、パッと笑顔になるシャルがやっぱり可愛くて悔しい気持ちになってしまう。

“この表情に弱すぎる····!”

破顔したシャルは、私の腰を掴んでゆっくり服のまま自身のソコを擦り付けた。

ゴリッと感じるその昂りに、一気に快感が背中を走る。

「······はぁ、挿れたい····」
「私は、別にいい···わよ?」

外で、という部分はもちろん良くはないが。
しかし私の胸元で小さく唸るシャルには大きな葛藤があるようで。

「ーー·····いや、やっぱりダメだ」
「外でここまでするくせに···」

ズラされ擦り付けられ、脱がされてはないものの胸だってシャルの目の前に丸出し状態。
そして結婚の約束は口頭のみとは言え、何人もの騎士達という証人までいるのだ。
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