娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
ここまで来ると逆に何がそんなに彼にストップをかけているのか気になる訳で。


“なんでだろ···葛藤するシャルって少し悪戯心を刺激されるのよね”

そんな事を考えると、外だと言うのにちょっと楽しくなってしまう。
もちろん誰もいないからこそ、ではあるが。


シャルの肩に両腕を乗せて体を支えつつ、下腹部をシャルのソコを刺激するように前後に動かす。
するとさっきまで葛藤し、難しい表情をしていたシャルの体が面白いくらいにビクッと跳ねた。

「ねぇ、本当にシないのかしら···?」

誘うようにそう問うと、シャルの瞳が赤く潤んで揺れ·····

「シない···!!」
「が、頑張るわね···!?」

なんて思わず驚いてしまった。

「だって、結婚式の時にお腹が大きかったらリリスの負担が大きいだろ···それにドレスだって着たいの着せてやれなくなるかもしれないし···」
「え····」

“シャルが必死に我慢してる理由、私の為···?”

胸がほわりと温かくなり、愛おしさが溢れてくる。
そしてここまで大事にされていることがくすぐったくて····
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