娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
29.見せてあげるわ、キャットファイトというやつを!
なんだかんだで野営は楽しく、ゆっくりでもいいな···なんて思ったのだが何故かシャルが真剣に馬を走らせ時間を巻き、気付けばあっという間に自国に···というより、娼館・ライッツに帰ってきた。
そんな私達を迎えてくれたのはライッツのいつものメンバーで。
「お帰りなさい、リリス!」
「約束通りシャルと帰って来たわよ」
なんて、飛び付いてきたメイに話すとこそっと「鎖、役にたった?」と聞かれた。
「シャルが使ってたわ」
「リリスがいいならいいんだけど···たまには縛る側も経験するのよ?」
「ごめんそういう使い方はしてないわね···」
相変わらずなメイに乾いた笑いが漏れるが、これこそが“日常”だと嬉しくも感じる。
「無事に帰ってきて良かったよ。特にアンタがいない間はリリスが使い物にならなくてね。逆に損害を請求したいところだが···」
「払おう」
「お、女将!?」
「····まぁめでたい時だからね。これからはリリスをちゃんと安心させてくれるならチャラにしといてあげるよ」
「お、女将···っ」
そんな素直じゃない女将に私とシャルは顔を見合わせて笑った。
そんな私達を迎えてくれたのはライッツのいつものメンバーで。
「お帰りなさい、リリス!」
「約束通りシャルと帰って来たわよ」
なんて、飛び付いてきたメイに話すとこそっと「鎖、役にたった?」と聞かれた。
「シャルが使ってたわ」
「リリスがいいならいいんだけど···たまには縛る側も経験するのよ?」
「ごめんそういう使い方はしてないわね···」
相変わらずなメイに乾いた笑いが漏れるが、これこそが“日常”だと嬉しくも感じる。
「無事に帰ってきて良かったよ。特にアンタがいない間はリリスが使い物にならなくてね。逆に損害を請求したいところだが···」
「払おう」
「お、女将!?」
「····まぁめでたい時だからね。これからはリリスをちゃんと安心させてくれるならチャラにしといてあげるよ」
「お、女将···っ」
そんな素直じゃない女将に私とシャルは顔を見合わせて笑った。