娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
30.物語においてキャラが壊れる事ほど恐ろしいこともない
「婚約者?」
今度こそ初めてエリザ第二王女殿下と目が合う。
相手は王族、そう思うと怯みそうになるが、それ以上に私は怒っていた。
「彼は断るとハッキリ言ったのではありません?」
「まぁ、シャスティール様····」
「シャルと王女様は絶対に結ばれません、私がいますから!」
不敬かなんて知らない、というか絶対不敬。
それでも気にせずあえて指をビシッと指しながらそう断言した。
怯えてるシャルから逸らす為に。
王女様の視線を、興味を自分に向ける為に。
“さぁ、なんて答える!?”
心臓がうるさいくらいに跳ねるが、私は王女様から視線を外さず返答を待ち···
「きゃあ!これが愛の試練って事ですのね!?つまり貴女は噂の悪役令嬢ってやつですのね!!」
「あ、悪役令嬢!?」
「そして最後はざまぁされ、私とシャスティール様の間には愛の結晶が宿るのですわ!!」
「王女殿下に勃ちません!!!」
「ちょ、シャル!?」
あまりにも明け透けなシャルの叫びにちょっと焦るが、それもどう解釈したのか王女様は。
今度こそ初めてエリザ第二王女殿下と目が合う。
相手は王族、そう思うと怯みそうになるが、それ以上に私は怒っていた。
「彼は断るとハッキリ言ったのではありません?」
「まぁ、シャスティール様····」
「シャルと王女様は絶対に結ばれません、私がいますから!」
不敬かなんて知らない、というか絶対不敬。
それでも気にせずあえて指をビシッと指しながらそう断言した。
怯えてるシャルから逸らす為に。
王女様の視線を、興味を自分に向ける為に。
“さぁ、なんて答える!?”
心臓がうるさいくらいに跳ねるが、私は王女様から視線を外さず返答を待ち···
「きゃあ!これが愛の試練って事ですのね!?つまり貴女は噂の悪役令嬢ってやつですのね!!」
「あ、悪役令嬢!?」
「そして最後はざまぁされ、私とシャスティール様の間には愛の結晶が宿るのですわ!!」
「王女殿下に勃ちません!!!」
「ちょ、シャル!?」
あまりにも明け透けなシャルの叫びにちょっと焦るが、それもどう解釈したのか王女様は。