娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
一応彼ってお貴族様でしょ!?
勝手な貴族イメージだが豪遊や、食事とか宝飾品とかで稼ぎが上回っていたとしてもお金は使ってるはず···。
そんな私の考えがうっかり顔に出てたのだろうか。
「食には拘ってない、戦地で食べれるものなんて酷いもんばっかだし、帰ってきたら食べたいものってのもいつしか思い付かなくなった。宝飾品なんかもどこに着けるんだって話だしな」
「あ·····」
「そもそも、今はたまたま均衡状態が続いてて休暇が取れてるが、どっか崩れたらすぐそこに逆戻りだ。戦地から戦地ってのも少なくないし、ぶっちゃけ使う時間もないから」
だから、いいんだよ。なんて苦笑する彼の“日常”に胸が締め付けられた。
“そんな生活を続けたら、いつかシャルが壊れてしまうわ·····”
「あー、だったら、そのサービス?ってやつでリリスが思う美味いもの教えてよ」
思わず黙りこくってしまった私に気を遣ったのか、シャルがおもむろにそう提案してきた。
「美味い、もの···?」
「ま、せっかくの休暇だしな。たまには贅沢すんのも悪くないだろ?」
勝手な貴族イメージだが豪遊や、食事とか宝飾品とかで稼ぎが上回っていたとしてもお金は使ってるはず···。
そんな私の考えがうっかり顔に出てたのだろうか。
「食には拘ってない、戦地で食べれるものなんて酷いもんばっかだし、帰ってきたら食べたいものってのもいつしか思い付かなくなった。宝飾品なんかもどこに着けるんだって話だしな」
「あ·····」
「そもそも、今はたまたま均衡状態が続いてて休暇が取れてるが、どっか崩れたらすぐそこに逆戻りだ。戦地から戦地ってのも少なくないし、ぶっちゃけ使う時間もないから」
だから、いいんだよ。なんて苦笑する彼の“日常”に胸が締め付けられた。
“そんな生活を続けたら、いつかシャルが壊れてしまうわ·····”
「あー、だったら、そのサービス?ってやつでリリスが思う美味いもの教えてよ」
思わず黙りこくってしまった私に気を遣ったのか、シャルがおもむろにそう提案してきた。
「美味い、もの···?」
「ま、せっかくの休暇だしな。たまには贅沢すんのも悪くないだろ?」