娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
「で、何がどうなって生臭いとか生臭くないとかそんな話になった?まさかとは思うが寝てるリリスの横で俺が一人でシてたとか言わないよな?」
「へ?いや、私は魚の夢を見て····」
「············は?」
「てか、私の横で何かしたの?」
「いや、本当に本気で何もしてないです···」
「???」

何故か突然気まずそうに頬を染めたシャルはそのまま枕に突っ伏してしまって。

「てかなんで魚····俺はどちらかと言えば肉食····いや、現状肉食じゃない、肉食じゃないか····」

ぶつぶつよくわからない自問自答しているようだが、これはこのまま流してあげるのが正解だと私の本能が言っていたのでそのまま従いスルーした。


「ねぇ、寝る前に言ってた事なんだけど」
「美味いもの、の事か?」
「そう!えーっと、もしシャルの予定が空いていたら、でいいんだけど·····」








「美味しいものを食べに行こうって話だったかと思うんだが」
「えぇ、合ってるわよ」

私は今、シャルと娼館から街を抜けた先にある湖へ来ていた。
ちなみに変装等はしていない。
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