娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
当然わかっていたはずの確認をされ、やっと気が付いたのかシャルの顔がじわじわと赤くなってきて。

「い、いやでも!お前ハジメテだろ!?やっぱりそういうの、大事なもんだろ!?」
「私は娼婦よ?うっかりハジメテが守られてただけで」
「でも、金でそういうのって···っ」
「だから私は娼婦なのよ?」

お金で女の子を買う場所に来て今更何を言っているんだと唖然とする。

「そもそもシャルだって最初はそういう目的で来たじゃない」

寝不足を拗らせてサクッとイくために女の子を買いに来た事を指摘され、うぐ、とシャルは口ごもった。


“と、いうかそんなに全力で拒否らなくてもいいんじゃない···?”
なんだか似た攻防を前にもしたな、と思いつつ段々腹が立ってきて。

「これでも私人気No.1娼婦なのよ?シャルはそんな私を買ったの!!」
「うわっ!?」

力任せにシャルを押し倒し馬乗りになる。
勢いに任せシャルの服を脱がせにかかったのだが、この間とは違いしっかりと“先”を連想して指が震える。

「······っ、も、千切ろうかしら!?」
「ヤメテ!?」

帰りの服どうすんだよ、と慌てて引き剥がされる。
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