娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
口で拒否られ、行動でも拒否られて。
なんだか無性に虚しくなり、思わず涙が溢れた。


「ちょっと落ち着····り、リリス?」
「········っ」

顔を覗き込み、私が泣いている事に気付いたシャルは一瞬怯んだ様子を見せてーー····

「ひゃっ」

そのままぎゅっと抱き締めてくれた。

「ごめん、泣かせるつもりじゃなくて、でもその·····」

しどろもどろになりつつ、それでも1つ1つ丁寧に確認しながらゆっくり話すシャルの言葉に耳を傾ける。


「リリスは、本当に俺でいいのか?後悔···しないか?」
「シャルで、じゃないわ。シャルが、いいの···」


だから私も自分の気持ちを、自分の本音をシャルに伝えた。
私の答えを聞いたシャルは、そのままそっと覆い被さってきてーー····


「····んっ」

ちゅ、と軽く啄むように何度もキスが降ってくる。
シャルの口付けに応えるように、薄く唇を開けるとそのまま舌が入ってきた。

くちゅくちゅと音を溢れさせながらシャルの舌と自分の舌を絡ませていると、そっとシャルの右手が私の腰を撫でる。

「ーーーッ!」
「····嫌だったらすぐに言えよ···?」
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