娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
冷えた心は一瞬で暖まり、その反面何故か切り裂かれるように痛くも感じた。
シャルは、自分が死ぬ可能性もちゃんと理解しているのだ。
「なるほどね、わかったよ。この金額で手を打とう」
「悪いな」
期限はシャルの安否がわからなくなるまで、あまりにも長くなる場合は追加料金が発生するという形で決まった。
「····その、客を取らないならリリスは何をしてももちろんいいから。縛るみたいなことしてごめん」
シャルは少し気まずそうに、そして恥ずかしそうにしながらそっと私の耳元に顔を近付ける。
「それでも、リリスのハジメテは俺が欲しいんだ」
「······ッ!」
他の人に聞こえないようにと耳元で囁かれたその一言に一瞬で顔が熱くなる。
そしてその様子を見ていた酒屋の客から口笛が鳴り、私達は一気に離れた。
“そりゃこんな場所で目立つ騎士服着てたら注目も浴びるわよね···!?”
「あーー、·····と、とりあえず俺もう行くから」
「あっ、うん、その·····気をつけて。待ってる····から、ね」
「·····あぁ」
シャルは、自分が死ぬ可能性もちゃんと理解しているのだ。
「なるほどね、わかったよ。この金額で手を打とう」
「悪いな」
期限はシャルの安否がわからなくなるまで、あまりにも長くなる場合は追加料金が発生するという形で決まった。
「····その、客を取らないならリリスは何をしてももちろんいいから。縛るみたいなことしてごめん」
シャルは少し気まずそうに、そして恥ずかしそうにしながらそっと私の耳元に顔を近付ける。
「それでも、リリスのハジメテは俺が欲しいんだ」
「······ッ!」
他の人に聞こえないようにと耳元で囁かれたその一言に一瞬で顔が熱くなる。
そしてその様子を見ていた酒屋の客から口笛が鳴り、私達は一気に離れた。
“そりゃこんな場所で目立つ騎士服着てたら注目も浴びるわよね···!?”
「あーー、·····と、とりあえず俺もう行くから」
「あっ、うん、その·····気をつけて。待ってる····から、ね」
「·····あぁ」