娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる

9.そっちは任せて、こっちはまず心から繋がろうと思います

予告されていた日より１日早く騎士団が王都に着いたという事で凱旋パレードの日も１日前倒されることになった。


その知らせを聞き、用意しておいたお気に入りのワンピースに着替え小走りで街に向かう。


「さすが、既にめちゃくちゃ混んでるわね···」

賑わっている街中をぐるりと見渡し、臨時で出てる出店で串肉を買う。

“もうすぐシャルが帰ってくるんだ”

そう思うとなんだか落ち着かない気持ちになり、気を紛らわす為に別の店で串魚も買った。


最前列は厳しそう、と既に埋まっている場所を見ながらしっかり見渡せる場所を探す。
そして丁度高台になっている穴場を発見した。


「ルートからは少し遠くなるけど、ここなら誰にも邪魔されずにパレードが見れるわ！」

少し早いかな、と思いつつその場にしっかり陣取り騎士団が到着するのを待つ。



そして、願っていたその瞬間がやってきてーーーー。



「··········？」

戦馬にまたがり手を振る騎士達。
まず普通の騎士、次に魔法師。
最後にシャルの所属する魔法騎士達が並んで入り、決められたルートを通る。
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