娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
彼らの活躍で一部盛り返したとは言え、まだまだ膠着状態の地域は沢山あって。

だからこそ、小さくそう呟く彼のその一言が、約束をくれる事が堪らなく嬉しかった。

「もちろんよ」

返事をし、そっとシャルの様子を窺うと既に小さく寝息を立てていて。


「おやすみなさい、シャル。いい夢を」



もしかしたら聞いてなかったかもしれないから
、彼が起きたら一番に伝えよう。


“ずっと貴方を待ってます”って。


そう心に決め、私もそっと瞳を閉じるのだった。
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