娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
初めて感じる異物感に思わず腰を引きそうになるが、そっとシャルに口付けられてなんとか思いとどまる。

ゆっくり抽挿される指の感触に意識を持っていきそうになる度にシャルは深く口付けをして気を紛らわせてくれた。
その気遣いが嬉しくて、シャルにされるという事が堪らなくて····

“快感ってのは···まだわからないけど、心が気持ち良いってこういうことなのかも”
と、ぼんやり思った。


「そろそろ増やすよ」

そう声を掛けられたかと思ったら異物感が圧迫感に変わり思わず息を詰める。

「ーーっ、····は、ぁ···っ」

くちゅくちゅという音が部屋に響き、その水音が耳にこびりつく。
無意識に強く目を瞑った。

緩く掠めるように、かと思えばナカを擦り上げるように。
その度にちゅぷちゅぷと音を漏らし、愛液が溢れる。

「あ、···んんっ、はっ···ん」

必死に息をしながらシャルの背中にすがり付いた。

どれだけの時間解されていたのだろうか。
ジンジンと痺れ、少しずつ違和感以外の感覚をカラダが拾い始めた頃だった。


「··········リリス、そろそろ挿れるよ」
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