娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
“ごめん”を“ありがとう”に言い直したシャルは、それ以上の言葉をくれた。


ちゅ、とシャルが目元に吸い付き、舌で舐める。
その行動で私は自分が涙を流している事を知った。


破瓜の痛みすらも甘く感じるほど、それは私にとって嬉しい言葉だったから·····

言ってもいいのかな、なんて考える余裕なく、私の口からも溢れるようにスルリと言葉が零れ出た。


「私もシャルが好き···」
「·····!」

目を一瞬見開いたシャルは、すぐに綻ぶような笑顔を溢して。

「ーーーっ、あ、や····っ、おっきく、なっ···た?」
「············、いや、これはその···リリスが悪い」

ズクン、と確実に質量が増したのを感じた。
そのままサッと視線を外したシャルはまさかの私のせいにしてきて、反射的に抗議する。

「お、おっきくしたのはシャルなのにいっ!」
「ちょっ、それ以上煽らないで···!も、動くから、な!?」
「ひ、ひゃぁん!」

言うが早いか、奥で留まってくれていたシャルが、それでもゆっくりと様子を見ながら動き出した。

「ま、ひゃ、あ·····あぁんっ」
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