アイドルプロジェクト!
1st Stage
決心するとき
《side奥村飛花》
「なろうよ!アイドルに!!」
……はぁ?
昨日の夜遅く。
明日言いたことがある、と深刻な雰囲気で電話越しに言われて、指定のカフェに着てみれば、突然何を言い出すんだ。
彼女はわたし、奥村飛花(オクムラ アスカ)の幼なじみの秋庭千紗(アキバ チサ)。
ミディアムボブの明るめの茶髪は校則違反だけど、好きな韓国アイドルを真似したらしい。
これまた校則違反だけど、最近ハマっているブラウンのカラコンもその韓国アイドルがCMをやってたからという理由で毎日つけているらしい。
…そう、千紗はアイドルオタク、ドルオタなのだ。
それも、最近はかなり重症。
そんな千紗がアイドルになろう、だって?
わたし含めて?
行動力がすごい千紗のことだからそろそろ言われるのかな〜なんて思っていたけど、こんな突然だとは。
千紗を少しあなどっていたわ。
「やっぱり、飛花にはアイドルの才能があると思う!!うんうん!」
なんか、ひとりでナットクしちゃってるし…。
「ってのはタテマエで、見てよこれ!」
じゃじゃ~んとカバンの中から取り出したのは1枚のポスター。
辺りにはサイリウムが散りばめられていて、中央には髪の長い、アイドルらしきシルエットの女の人がマイクを持った姿で描かれている。そして、ポスターの一番上にはこう書かれていた。
『アイドルオーディション開催決定!』
「なろうよ!アイドルに!!」
……はぁ?
昨日の夜遅く。
明日言いたことがある、と深刻な雰囲気で電話越しに言われて、指定のカフェに着てみれば、突然何を言い出すんだ。
彼女はわたし、奥村飛花(オクムラ アスカ)の幼なじみの秋庭千紗(アキバ チサ)。
ミディアムボブの明るめの茶髪は校則違反だけど、好きな韓国アイドルを真似したらしい。
これまた校則違反だけど、最近ハマっているブラウンのカラコンもその韓国アイドルがCMをやってたからという理由で毎日つけているらしい。
…そう、千紗はアイドルオタク、ドルオタなのだ。
それも、最近はかなり重症。
そんな千紗がアイドルになろう、だって?
わたし含めて?
行動力がすごい千紗のことだからそろそろ言われるのかな〜なんて思っていたけど、こんな突然だとは。
千紗を少しあなどっていたわ。
「やっぱり、飛花にはアイドルの才能があると思う!!うんうん!」
なんか、ひとりでナットクしちゃってるし…。
「ってのはタテマエで、見てよこれ!」
じゃじゃ~んとカバンの中から取り出したのは1枚のポスター。
辺りにはサイリウムが散りばめられていて、中央には髪の長い、アイドルらしきシルエットの女の人がマイクを持った姿で描かれている。そして、ポスターの一番上にはこう書かれていた。
『アイドルオーディション開催決定!』