すべてを捨てて、君を迎えに行く



こんな仕事をしているせいか、世間一般で言うところの普通の恋愛が分からず星來からは積極的にいけない。

そんな自分にうんざりしているのだろうかと、京弥の顔を思い出しては悩んでいた。




そんな中でも文章での連絡はマメに取り合っており、その日も出勤を終えて布団に入り、朝起きると一通のラインがきていた。



『12月、末は無理だがこの辺りなら時間取れる。行きたいところはあるか』



文章の後には京弥のスケジュールが添付されており、中旬の何日かに赤い丸印が入れられていた。

星來はすぐに出勤日を確認して重なった休みを返信した。
そしてかねてから心に秘めていた事を口にした。



『遊園地に行ってみたい』




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