嘘~偽彼女の秘密~
「なかなかやるな」


「見てたなら助けなさいよ」


事が済んでから、姿を現した彼に憎まれ口を叩いてみる。


「・・・・助けて欲しかったんだ?」


面白そうに言う、彼に『助けなんていらないわよ』と憎まれ口を叩いてしまう。


「一応、彼氏なんだし、助けないとバレるわよ」


困るのはあなたでしょ。と、念を押す。


「じゃあ、次からそうする」


本当に分かっているのかいないのか、気のないそぶりでそう答える。
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