嘘~偽彼女の秘密~
「うまそう」


そう言って、私の手を取ると自分の口に肉団子を入れる。


「・・・ちょ、ちょっと」


「あれ、照れちゃった?」


そう言って覗きこむ誠を睨む。


「私の分がなくなるじゃん」


「・・・そっちかよ」


肩を落とす。


こんなやりとりも周囲にはイチャついているようにしかみえない。
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